食品の原材料表示は、まず**「最初に何が書かれているか」「添加物との区切りはどこか」「原産地やアレルギーの情報はどう書かれているか」**を見ると、読み解きやすくなります。
ただし、原材料の数が少ないだけで、健康によい食品だと判断できるわけではありません。
私も最近、買い物で原材料表示を見るようになりました。知らない言葉もありますが、基本のルールが分かると、商品の違いを少しずつ読み取れるようになります。
この記事では、主にスーパーや通販で購入する、袋・箱・瓶などに入った加工食品の表示を取り上げます。生鮮食品や外食などは、表示のルールが異なります。
原材料表示は、まずこの3つを確認
最初から、すべての言葉を覚える必要はありません。まずは、次の3点を見てみましょう。
| 確認するところ | 分かること |
|---|---|
| 原材料名の最初 | 重量の割合が高い原材料 |
| 「/」や添加物の欄 | 食品原料と添加物の区分 |
| 括弧の中や表示の末尾 | 原料の産地・製造地、アレルギーなどの情報 |
原材料と添加物は区分して、それぞれ原則として使用した重量の割合が高い順に表示されます。
なお、食物アレルギーなどで避ける必要がある食品がある場合は、先にその表示を確認してください。
原材料は、原則として重量の割合が高い順
原材料名は、基本的に、製造時に使用した重量の割合が高いものから並びます。
例えば、次のような表示があったとします。
原材料名:さつまいも、砂糖、食塩
この例では、原材料の中で最も重量の割合が高いのは、さつまいもです。
「砂糖が先頭にある」「果物より砂糖が後ろにある」など、並び方は商品を比べる手掛かりになります。
ただし、順番だけで、具体的な配合量や割合までは分かりません。
砂糖が何g入っているのか、2番目の原材料とどれくらい差があるのかは、別に数値が示されていなければ判断できません。
また、砂糖が後ろにあるからといって、その食品の糖類や炭水化物が少ないとも限りません。栄養について知りたい場合は、栄養成分表示も合わせて確認しましょう。
「/」は、食品原料と添加物を分ける目印
原材料名の途中にある「/」は、食品原料と添加物を区切る表示方法の一つです。
例えば、次のような表示です。
原材料名:小麦粉(国内製造)、砂糖、バター、鶏卵/膨張剤、香料、(一部に小麦・卵・乳成分を含む)
※読み方を説明するための架空の例です。実在商品の表示ではありません。
この例を分けると、次のようになります。
| 表示の部分 | 読み取れること |
|---|---|
| 小麦粉、砂糖、バター、鶏卵 | 食品原料 |
| 膨張剤、香料 | 添加物 |
| 一部に小麦・卵・乳成分を含む | アレルギーに関する情報 |
「一部に〜を含む」は添加物の名前ではなく、アレルギーの情報です。単純に「/の後ろは、すべて添加物の名前」と読むわけではありません。
また、食品原料と添加物は、別々の欄や改行などで区分されることもあります。「/がない=添加物が使われていない」とは限らない点も覚えておきたいところです。
「国内製造」は、原料が国産という意味?
「国内製造」と「国産」は、確認している内容が違います。
例えば「小麦粉(国内製造)」は、小麦粉が日本国内で製造されたことを示します。原料の小麦が日本産であることまで示す表示ではありません。
原料原産地表示では、対象となる原材料が生鮮食品なら産地を、加工食品なら製造地を表示するのが基本です。
| 表示の例 | 示していること |
|---|---|
| 小麦(国産) | 小麦の産地が日本 |
| 小麦粉(国内製造) | 小麦粉の製造地が日本 |
日本のメーカーの商品でも、原材料の産地まで日本とは限りません。
産地にこだわって選びたいときは、メーカー名や住所だけで判断せず、原材料の産地に関する表示を確認しましょう。
すべての原材料の産地が書かれるとは限らない
国内で製造された加工食品では、原則として、重量の割合が最も高い原材料に原料原産地表示が必要です。別のルールがある食品や例外もあり、すべての原材料の産地が分かるとは限りません。
表示だけでは知りたい産地が分からない場合は、メーカーの商品情報などを確認する方法もあります。
ミニクイズ|この表示から分かるのはどれ?
ここまでの内容を、一つのクイズで振り返ってみましょう。
次の表示がある商品について、正しい説明はどれでしょうか?
原材料名:小麦粉(国内製造)、砂糖、バター、鶏卵/膨張剤、香料、(一部に小麦・卵・乳成分を含む)
※架空の表示例です。
- ① 原料の小麦は、必ず日本産である
- ② 食品原料の中では、小麦粉の重量の割合が最も高い
- ③ 「/」がある商品は、避けた方がよい
正解と解説
正解は、②です。
原材料は、原則として重量の割合が高い順に表示されるためです。
①の「国内製造」は小麦粉の製造地を示すので、小麦の産地までは判断できません。
また、③のように、区切り記号や添加物の表示があることだけで、商品の安全性や健康へのよしあしを判断することもできません。
「何が分かる表示なのか」を一つずつ整理すると、イメージだけで選ぶことを減らせそうです。
アレルギー表示は、原材料と合わせて確認する
アレルギーに関する情報は、個々の原材料などに付ける方法と、末尾などにまとめる方法があります。
例えば、次のような書き方です。
- 個別の表示例:しょうゆ(小麦・大豆を含む)
- まとめた表示例:(一部に小麦・大豆を含む)
「一部に〜を含む」は、その商品に該当するアレルゲンが含まれることを伝える表示です。「少ししか入っていないから食べられる」という意味ではありません。
表示の対象となる食品には、義務表示と推奨表示の区分があり、制度の改正もあります。すべてのアレルゲンが必ず表示されるわけではありません。
食物アレルギーがある方は、自己判断で食べず、医師の指示に従って確認してください。表示で判断できない点は、メーカーなどへの問い合わせが必要です。
また、同じ商品名でも原材料が変わることがあるため、購入のたびに手元の表示を確認する習慣を持ちたいですね。
原材料表示だけでは分からないこともある
原材料表示は大切な情報ですが、それだけで商品全体のよしあしを決められるわけではありません。
特に、次の3点は分けて考えたいところです。
原材料の数だけでは、健康によいか判断できない
原材料が少ない商品は、何が使われているか把握しやすいと感じることがあります。
一方で、原材料が少なくても、糖分や塩分、脂質が多い食品はあります。健康面を考えるときは、栄養成分表示や食べる量も含めて見る必要があります。
私は、原材料の数を合否の基準にするのではなく、商品の特徴を知る情報の一つとして見ていきたいです。
添加物の表示がないことと、製造工程で一切使っていないことは同じではない
食品添加物には、一定の条件で表示が免除される「加工助剤」や「キャリーオーバー」などがあります。
そのため、原材料表示だけから、製造工程で使用されたものをすべて把握できるとは限りません。
気になる点があるときは、「表示がないから使っていない」と決めつけず、メーカーの説明も確認しましょう。
有機かどうかは、有機JASマークも確認する
原材料名に「有機大豆」などと書かれている場合は、その原材料についての情報です。
商品全体が有機食品なのかを確認したい場合は、商品全体の表示と有機JASマークも見てください。
有機の意味や、農薬不使用・無添加との違いは、別の記事で整理しています。
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買い物で迷ったら、まず一つだけ確認してみる
表示の読み方を知っても、毎回すべてを細かく確認するのは大変かもしれません。
そんなときは、気になることを一つ決めて見る方法でもよいと思います。
| 買い物で気になること | 確認する情報 |
|---|---|
| 主に何からできているか | 原材料名の先頭 |
| 使われている添加物 | 「/」の後ろや添加物欄 |
| 原材料の産地 | 原産地・原料原産地の表示 |
| 自分が避ける必要のある食品 | アレルギー表示と原材料名 |
| 塩分やエネルギー | 栄養成分表示と、その表示単位 |
例えば、いつものおやつを買うときに、原材料の最初の3つを見てみる。醤油を選ぶときに、原材料の産地が書かれているか確認する。
表示を読むことを、食べものを怖がるためではなく、自分が納得して選ぶための習慣にしていきたいです。
まとめ|表示のルールを知ると、商品の違いが見えてくる
食品の原材料表示を読むときは、まず次のポイントを押さえましょう。
- 原材料は、原則として使用した重量の割合が高い順
- 食品原料と添加物は区分され、「/」は区切り方の一つ
- 「国内製造」は、原料そのものが国産という意味ではない
- アレルギー表示は、原材料と合わせて確認する
- 健康面を考えるときは、栄養成分や食べる量も見る
次の買い物では、気になる商品を一つ裏返して、最初の原材料から読んでみませんか。
私も、実際に買った商品の表示を確かめながら、少しずつ理解を深めていきます。
参考資料
- 消費者庁|食品表示に関するパンフレット
- 消費者庁|原料原産地表示・消費者向けQ&A
- 消費者庁|食物アレルギー表示に関する情報
- 東京都|食品添加物の表示に関するFAQ
- 農林水産省|有機食品の検査認証制度
表示制度に関する情報は、2026年11月7日時点で確認しています。



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